幸運と、つらつら読み

アイキャッチ画像を作るまでもない日記 日記
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人生を振り返ったとき、大抵の人には、幸運と不運があると思います。

運は、基本的に、努力や選択ではどうしようもないものです。
わざと不運を呼び寄せて、より大きな幸運を呼び込もうという考えもありますが、一歩間違うと『ピューと吹くジャガー』に出てくるあの人のように、他人に利用されて自分の誕生日なのに誰かにプレゼントを贈る羽目になってしまうので厳重な注意が必要です。

……早々に話が逸れました。

私の人生の中での幸運は、中学生の時に町に図書館ができたことです。

それまでにも一応、図書館はあったのですが、私は利用したことがありませんでした。
というのも、町役場の一室にある図書室というのが正確な表現で、とても狭く、蔵書数も少なく、アウェイに滅法弱い私にはとても利用できなかったからです。
だいたい、中学校の図書室より狭い町の図書室って、なによ?

そんなわけで、町に新しい大きな図書館ができてから、私は週に何度もそこへ通うことになりました。受験勉強もロクにしておらず、部活には大会というものも存在せず、塾にも行かず、時間だけはたっぷりありました。

なお、並行して学校の図書館にも入り浸っていたため、私のカバンのなかは常に本でいっぱいでした。
自転車通学でよかった。

そういえば、本と町に関することでいえば、町に本屋さんがあったことも幸運でした。
それも、小さな個人店と、全国規模のチェーン店。
(未だに、なぜあの書店がうちの田舎町に出店したのか意味がわかりません。中野サンプラザで見かけたときは我が目を疑ったレベルです。本当の本当に、なぜ?)

図書館でも最新の本を(無料で!)読むことはできますが、当然ながら好きな本が何でも入荷されるわけではありません。
特に、漫画やラノベはまず、ありえない。
だから自分で行ける範囲に本屋さんがあることも、とても幸運だったと思います。
これで古書店があったら完璧だったんですが……まぁ、高望みしすぎですね。

当時はスマホもネットも、電子書籍もAmazonもありませんでした。
物理的な距離が物の価値に比例すると言いますが、情報商材である本ですら、距離による付加価値を得ていたわけです。
(これで本体価格は全国一律なのだから、ありがたい。書店での取寄せなら送料もかからないし)

現状、あんまり感じられないことですが、10代だった自分が自転車だけで行ける範囲に図書館や本屋さんがあって、本当に幸運でした。

これでBOOKOFFさえあれば……(また言うw)


ところで読む本を選ぶとき、みなさんは何を考えて選びますか?

私は昔から……何も考えてないです!(え)

その時、読みたい本を選んで読んでいます。
学校の図書室や、町の図書館に通っていたころは、毎度借りれるだけ借りて帰っていました。
選書の基準は「なんか気になるから」。
それはタイトルだったり、装丁だったり、挿画だったり、作者だったりするんですが……まあ、色々です。タダだからできることですね(笑)

いまは家に買ってある積読本から、その時に気になった本を選んで読んでいます。

一冊の本を読むと(当たり前ですが)いろんなことを知ることができます。興味が湧いてきます。そして次の本を手に取って読みだすと、勘が冴えていた場合は、前に読んだ本とつながる部分が出てきます。

私が本を読んでいて楽しいのは、こういう時です。

もちろん、狙いさだめて同じテーマの本を連続で読むこともあります。
それはたぶん、上記のような「楽しい瞬間」を意図的に作ろうとしているんでしょうね。

私は本が読めて、しあわせ者です。

「読んだよ!」と教えてくれると嬉しいです。
  • 読んだよ! 
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